T.背景・目標
いよいよ11月30日より、2020年以降の気候変動の新枠組みを定めるCOP21が開催される。日本政府は、それに向け、7月17日、約束草案(INDC:各国が決定する貢献)を国連に提出した。約束草案は、先進国のみならず、中国など新興国・途上国も提出が求められ、10月6日時点で147カ国・地域が提出したが、残念ながら、全ての国の貢献度を足し合わせても、気候変動対処に十分な水準には大きく届かないことが予測されている。
こうした状況で、世界の温室効果ガス削減を飛躍的に進める方策の強化が必須であり、適正な技術の開発・普及策の強化および効果的な資金メカニズムの推進・活用が必要とされている。国連は、技術メカニズム(気候技術センター・ネットワーク〈CTCN〉等)を構築するとともに、資金メカニズム(緑の気候基金〈GCF〉等)を設立・強化している。そうした取組みを効果的なものとするには、技術の適正評価のあり方、民間資金の動員策、技術メカニズムと資金メカニズムの連携強化など、課題も多い。
日本は、国内対策を推進させることはもちろん、海外への資金・技術供与の役割も期待されている。こうした中、日本政府は二国間クレジット制度(JCM)を推進し、15か国と協定を結び、民間企業と連携し、新興国・途上国の温暖化対策を推進しているが、同時に課題も指摘されている。
そこで、以下の目的のために、本セミナーを開催する。
・ COP21に向けた最新動向(国際交渉・約束草案/目標設定・技術/資金メカニズム等)を共有しつつ、COP21での合意(気候変動新枠組みを含む)のあり方を検討する。
・ 気候変動対処のための国際交渉・国際取組(JCM等)・国内対策推進のための日本政府・民間(企業・NGO・メディア等)の今後の役割を検討する。
U.日時
日程:2015年11月18日(水)
時間:13:30〜17:00
V.場所
ベルサール九段 4階 Room4
http://www.bellesalle.co.jp/room/bs_kudan/access.html
〒102-0073
東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル
Tel:03-3261-5014
<交通アクセス>
「九段下駅」7番出口徒歩3分(東西線)
「九段下駅」5番出口徒歩3分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩7分(半蔵門線・新宿線・三田線)
「飯田橋駅」東口徒歩10分(JR線)
「水道橋駅」A2出口徒歩10分(三田線)
W.対象
企業・市民・NGO・研究者・政策担当者・メディア等
X.主催
主催:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
共催:株式会社オルタナ
助成:環境再生保全機構地球環境基金
Y. プログラム
「開催趣旨説明」
1.報告
「COP21に向けた国際交渉の最新動向(仮題)」
中野潤也氏(外務省国際協力局気候変動課長)
「二国間クレジット制度の最新動向(仮題)」
伊藤貴輝氏(環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室室長補佐)
「UNFCCCにおける技術移転交渉と技術メカニズム(仮題)」
和田謙一氏(地球環境産業技術研究機構〈RITE〉システム研究グループ主任研究員)
「気候資金を巡る国連気候変動交渉の現状と課題(仮題)」
田村堅太郎氏(地球環境戦略研究機関〈IGES〉関西研究センター副所長)
休憩
2.質疑応答・意見交換
○パネリスト:講演者(環境省伊藤様を除く)
水野勇史氏(環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室国際企画官)
手塚宏之氏(日本経団連環境安全委員会国際環境戦略WG座長/JFEスチール株式会社
技術企画部理事)
亀山康子氏(国立環境研究所社会環境システム研究センター室長)
山岸尚之氏(WWFジャパン気候変動・エネルギーグループリーダー)
足立治郎 (JACSES事務局長)
○論点:
・ COP21での合意のあり方
・ 気候変動対処のための国際交渉・国際取組・国内対策推進のための日本政府・民間の今後の役割
Z.参加費
2 ,000円
最新書籍『ギガトンギャップ--気候変動と国際交渉』(オルタナ、11月16日発売)を進呈!
書籍の詳細はこちら↓
http://www.jacses.org/pub/book_gigatongap.htm
[.お申し込み
「2015年11月18日セミナー参加申込」と明記の上、次のJACSESウェブサイト・参加フォーム(http://www.jacses.org/form/form_event.html)から、もしくはFAX:03(3556)7328宛てに「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を明記の上、お申込み下さい。
\.お問い合わせ・お申込み
JACSES
担当:足立・遠藤
TEL:03-3556-7323 FAX:03-3556-7328
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