深刻化している地球温暖化・生物多様性喪失等の環境問題を解決し、持続可能な社会を構築していくためには、政府(GO)や事業者(PO)とは異なる民間団体(NGO・NPO等)の活動の強化が不可欠です。しかし、その大きな足かせとなっているのが、その組織・プロジェクト運営力の脆弱性です。
本研修では、組織強化やプロジェクト運営の第一人者を講師・アドバイザーに揃え、客観的/多角的視点を取り入れつつ、地域・地球規模の環境課題への取組みを戦略的にリードしていくことのできる民間団体の人材育成を支援します。
【開催期間】
平成27年4月12日(日)〜7月5日(日)の期間中に6日間
【開催場所】
くまもと県民交流館パレア会議室(熊本県熊本市中央区手取本町8-9テトリアくまもとビル〈熊本市電「水道町」駅下車目の前〉) ほか
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/center/02/0201.html)
━━━━研修の特徴
1.活動・組織運営に必要な様々なスキルが1度に!
企画/提案力・ファシリテーション力・広報力・資金獲得力など、NGOのプロジェクト・組織を効果的に運営していくために必要なこれらの様々な能力・手法を学べます。
2.理論+実践
第一線の講師陣から最新のマネジメント理論や事例を学ぶとともに、様々な現場経験を積み重ねてきた民間団体リーダー達の支援のもと、所属団体ですぐ活用可能な運営マニュアルづくりを実施。所属団体の今後の戦略・行動計画も練ることができ、理論を即、実践に移せます。
3.多様な講師・アドバイザー・参加者とのネットワーク構築
民間団体運営専門家・民間団体支援組織・プロボノ・行政などの講師・アドバイザーと知り合え、今後の活動・組織運営のフォローアップに活かすことができるとともに、所属団体を超え、他の民間団体からの参加者とも知り合え、その後の協働に発展させることもできます。
※プロボノ:職業上持っている専門知識・技能を活かした社会貢献活動全般及びそれに参加する専門家
━━平成26年度受講者の声━━
・参加者のニーズに合わせたプログラムだったので、自分の業務に直接役立った。
・助成金申請書の書き方等を具体的に指導頂き、実際に申請書を作成できた。
・実際にイベント企画が完成した。
・こうした研修が地方の地域には必要。
・同じ地域で活動している団体が分かった。お互いの強み弱みを助け合える存在になれた。
【対象者】
環境保全に取り組む民間団体での活動従事経験が1年以上、もしくは同等経験等を有し、現在プロジェクト・組織運営等について課題意識をもっている方。(全日程参加できる方を優先しますが、難しい場合は、企画運営事務局(「環境・持続社会」研究センター(JACSES))にご相談下さい。)
【参加費】
参加費:1,000円(全6回分)
※同一の団体から2名以上ご参加の場合、参加費は1人500円に割引。
【経費補助】
「現場体験・実習」の際には「昼食」「交通費」を支給いたします。
※交通費は、実習先までの実費(1日3,000円まで)です。
【定員】
10名
※定員を超えるお申込みがあった場合には選考とさせて頂きます。
【主催】
主催:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金部
企画・運営:NPO法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
━━━━プログラム
《1日目》4月12日(日)10:00〜18:00
本講座【企画・ファシリテーション手法習得と課題抽出・分析・改善案の検討】
●オリエンテーション・参加者の紹介
●講義&ワークショップ@
「ミッション達成・環境問題解決に向けたNGOリーダーシップ1 〜課題発見力・企画/提案力の強化〜」
<講師>石川世太氏(株式会社マチトビラ取締役・ファシリテーター)
●講義&ワークショップA
「ミッション達成・環境問題解決に向けたNGOリーダーシップ2〜ファシリテーション力・コミュニケーション力の強化〜」<講師>石川氏
●ワークショップ 課題抽出/分析・改善案の検討等
受講者の所属団体の課題抽出・分析を行い、他の参加者や講師等からアドバイスをもらいながら、所属団体の改善戦略を練ります。
※講座終了後、交流会
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《2日目》4月14日(火)10:00〜18:00
現場体験・実習@
○受講者みなさんのご希望に沿ってワーキンググループを作り、資金獲得・広報等についてその手法や事例等を学びながら、知識・技能及び実践力を高めます。
<実習協力団体・アドバイザー>
九州環境パートナーシップオフィス(EPO九州)澤克彦氏(業務責任者)
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《3日目》4月15日(水)10:00〜18:00
現場体験・実習A
○他機関の取り組み・工夫を学び、活動強化に必要な知識・技能を向上します。
<実習協力団体・アドバイザー>
環境ネットワークくまもと 原育美氏(副代表理事)
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《4日目》4月16日(木)10:00〜18:00
現場体験・実習B
○これまでの現場体験・実習等を踏まえ、所属団体での実践ですぐに使える資金獲得・広報等についての資料・マニュアルを作成・完成させ、実践力を高めます。
<実習協力団体・アドバイザー>
九州環境パートナーシップオフィス(EPO九州)澤氏
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《5日目》5月17日(日)10:00〜18:00
本講座【マーケティング・資金獲得・広報手法習得と改善計画策定・共有】
●講義&ワークショップB
「受益者・支援者拡大に向けたNGOマーケティング〜ファンドレイジング・広報戦略・実践手法の構築〜」<講師>長浜洋二氏(NPOマーケティング研究所代表)
●ワークショップ 改善計画策定・共有等
これまでの講座・現場体験・実習を振り返り、アドバイザーや他の参加者等から助言をうけながら、自分の所属団体の特色・実情に適した効果的なプロジェクト・組織運営改善戦略・計画を策定します。
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《改善戦略・計画の実践》
受講者各自で、習得した知識・技能及び作成した改善戦略・行動計画をふまえ、所属団体で課題解決に取り組みます。
講師・アドバイザーがそれをサポートします(受講者が抱える悩み・障害に対する助言も含め)。
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《6日目》7月5日(日)10:00〜18:00
フォローアップ講座【改善計画実施のプロセスと結果を共有】
●行動計画・進捗・成果発表と助言・意見交換
所属団体での実践の進捗や課題を参加者やアドバイザー等と共有し、助言を受け、行動計画をブラッシュアップします。
<アドバイザー>プロボノ・行政関係者等を予定
●活動実践に向けた協働戦略の構築とネットワークの形成
これまでのプログラム全体を受けて生まれた参加者・アドバイザー等のアイデアを、具体的なネットワーク形成・協働プロジェクトの実施につなげます。
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講座全体のファシリテーター
石川氏、足立治郎(「環境・持続社会」研究センター(JACSES)事務局長)
━━━━講師・ファシリテーター
◆◇長浜洋二氏(NPOマーケティング研究所代表)◇◆
NPOマーケティング研究所を2008年に設立し、代表を務める、日本におけるNPOマーケティングの第一人者。大手企業にて、広告・プロモーション・営業・WEBサイト運営等、広くマーケティング戦略の企画立案・実施に携わる。1997年米ピッツバーグ大学大学院に留学し、NPOマネジメントや公共政策に関わる公共経営学修士号取得。NPO向けマーケティングやファンドレイジングに関するコンサルティング・研修・講演・執筆等多数。著書『NPOのためのマーケティング講座』。
◆◇石川世太氏(株式会社マチトビラ取締役・ファシリテーター) ◇◆
学生時代より環境活動に取り組み、エコ・リーグ(全国青年環境連盟)代表理事等を務める。環境・地域活性分野の企業勤務後、現在は鹿児島を拠点にフリーランスファシリテーター。株式会社マチトビラ取締役等を兼務。団体運営スキルアップ・人材育成・チームワークづくりのノウハウ等に長け、鹿児島・九州を中心として、これまで延べ約数万人以上に対する講座の講師・ワークショップを多数担当。
◆◇足立治郎(「環境・持続社会」研究センター(JACSES)事務局長)◇◆
民間企業勤務後、NGO プログラムコーディネーター・事務局長として他の NGO・政府・企業・専門家・メディア等との連携に基づくNGO活動及び経営の長年の経験を有す。また、他の国内・国際
NGOの役員や政府機関委員、民間企業役員などを務める。大学で、NGO・NPO論、持続可能な発展論、環境マーケティング論等の講義も担当。また、NGO
マネジメント研修の講師・ファシリテーションも多数。
━━━━実習団体・アドバイザー
◆◇環境省九州環境パートナーシップオフィス(EPO九州)◇◆
九州・沖縄地域の環境NGO・企業・市民・行政等のネットワーク・パートナーシップ構築の中間支援組織。九州・沖縄地域及び国・国際レベルの環境保全活動に関連する情報を収集し、同地域に発信するとともに、多様な主体による取組状況・意見の全国(日本政府を含む)への発信も行う。市民・NGO・企業・行政等の間の意見交換会・ワークショップ開催等も行う。
◆◇澤克彦氏(九州環境パートナーシップオフィス(EPO九州)業務責任者)◇◆
2004年より、環境教育・中間支援NPO役職員として、国内外での環境保全プログラム(企業と連携したプログラムも含む)の企画運営を担当。2007年より九州環境パートナーシップオフィス立ち上げに参画し、以降、業務責任者として、様々なセクターとの協働に基づく環境保全活動企画のコーディネートを行う。熊本市人権啓発市民協議会企画運営委員会代表。NPO関連講座等での講師経験多数。
◆◇特定非営利活動法人環境ネットワークくまもと◇◆
個人や各グループの情報を共有・公開し、環境保全意識の拡大と環境保護活動の普及を図ることを目的とするネットワーク型NPO。講演会や自然体験型の学習会などの啓発活動の企画・運営や、NGO間や行政、企業とのパートナーシップ事業も手掛ける。市民共同太陽光発電普及にも2004年より取り組む。地球環境基金「協働コーディネーター養成講座(2003年)」の受託・運営。熊本県「第16回くまもと環境賞(2007年)」、「第1回くまもと環境大賞(2013年)」等を受賞。
◆◇原育美氏(環境ネットワークくまもと副代表理事) ◇◆
環境ネットワークくまもと副代表理事として組織運営に関わる。持続可能な暮らしと地域社会づくりを活動テーマに、地域及び全国ネットワークづくりとパートナーシップを構築し、円卓会議や市民による調査・研究・政策提言にも取り組んでいる。気候ネットワーク常任運営委員、再生可能エネルギー推進市民フォーラム(理事)、環境首都創造NGO全国ネットワーク(副代表幹事)、熊本県・熊本市環境基本計画審議会委員、熊本大学非常勤講師、熊本学園大学水俣学研究センター客員研究員等の経験を有する。熊本県「第22回くまもと環境賞―くまもと環境教育賞(2013年)」受賞。H25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰。
※その他、プロボノ・行政関係者がフォローアップ講座のアドバイザーとして参加予定。
━━━━お申し込み方法
参加希望の方は、以下の項目をご記入の上、Eメールにてお申し込み下さい。
■ 宛 先 ■ Email:jacses@jacses.org
■ 件 名 ■ 「環境NGO・NPOレベルアップ実践研修」として下さい。
■ 記入内容 ■
1. お名前(ふりがな) ※1団体2名以上の参加が可能です。
2. 御所属(団体名など)
3. 御住所
4. お電話番号・FAX 番号
5. メールアドレス
6. 参加希望エリア 「熊本開催」と記入下さい
7. ご活動内容(ご担当プロジェクトのURL 等)
8. 参加動機、期待すること
※お申し込みの際にご提供いただいた個人情報は、本研修開催の目的以外には使用いたしません。
◇◆◇◆2015年7月〜10月に本研修の応用編(組織/プロジェクト運営力強化の集大成と協働・資金調達等の実践)を実施する予定ですので是非ご参加ください◇◆◇◆
━━━━地球環境基金について
地球環境基金は、国内外の(NGO・NPO)が行う環境保全活動への資金の助成や人材育成情報提供等の支援を行っています。
━━━━お問い合わせ
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-3-2 三信ビル401
電話: 03-3556-7323 Fax: 03-3556-7328
Email: jacses@jacses.org http://www.jacses.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━以上
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