T.背景・目標
世界の人為起源の温室効果ガス排出量が増え続けている。直近の10年間(2000〜2010年)の増加は、様々な要因が絡むが、主に途上国での排出増によるものと言われている。日本政府は、地球規模での排出削減・吸収に貢献するため、途上国の状況に対応した技術移転や対策実施を進めるための二国間クレジット制度(JCM)を推進している。JCMは、日本が有する温室効果ガス削減技術・製品・サービス・インフラ等により、途上国で実現した温室効果ガス排出削減・吸収の貢献分を、日本の削減目標達成に活用する制度である。日本政府はこれまで12か国との間で二国間文書に署名を交わし、COP20期間中に開催した「二国間クレジット制度(JCM)署名国会合(ハイレベル・ラウンドテーブル)」では、それらの国と引き続き協力してJCM実施していくこと等を表明した。
JCMに対しては、クリーン開発メカニズム(CDM)と比べ、手続きを簡素化し対象領域を拡大させることで、日本の技術普及を後押しすることが期待される一方で、途上国ニーズとの合致や、削減効果・費用対効果などの面で疑問の声が聞かれることもある。
そこで、以下の目的のために本勉強会を開催する。
・JCMの概要・意義・最新動向と、実務家による実際の取組みを共有する。
・JCMのこれまでの取組みの課題と対応方策を検討する。
・JCMの今後の取組み・あり方を展望する。
U.日時
日程:2015年3月3日(火)
時間:18:30〜21:00
V.場所
ベルサール九段 4階 Room 3
http://www.bellesalle.co.jp/room/bs_kudan/access.html
〒102-0073
東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル
Tel:03-3261-5014
<交通アクセス>
「九段下駅」7番出口徒歩3分(東西線)
「九段下駅」5番出口徒歩3分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩7分(半蔵門線・新宿線・三田線)
W.対象
二国間クレジット制度に関心のある、企業・市民・NGO・研究者・政策担当者・メディア等
X.主催
主催:「環境・社会持続」研究センター(JACSES)
助成:日本郵便「年賀寄附金による社会貢献事業助成」
Y.プログラム<以下、敬称略>
1.報告
「二国間クレジット制度(JCM)の概要・意義・最新動向とNEDOの取組みについて(仮題)」
小林正典氏 (独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
京都メカニズム事業推進部JCM/BOCMグループ主幹)
「二国間クレジット制度(JCM)におけるMRV(測定、報告及び検証)に関して(仮題)」
山本重成氏 (財団法人日本品質保証機構 地球環境事業部技術参事)
2.質疑応答・意見交換
○司会:足立治郎(JACSES事務局長)
○パネリスト:講演者
○論点:
・JCMのこれまでの取組みの課題と対応方策について
・JCMの今後の取組み・あり方について
Z.参加費
1,000円
[.お申し込み
「2015年3月3日勉強会参加申込」と明記の上、次のJACSESウェブサイト・参加フォーム(http://www.jacses.org/form/form_event.html)から、もしくはFAX:03(3556)7328宛てに「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を明記の上、お申込み下さい。
\.お問い合わせ・お申込み
JACSES
担当:小野田・塩原
TEL:03-3556-7323 FAX:03-3556-7328
以上
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