T.背景・目標
本年末にフランス・パリにて開催されるCOP21では、気候変動に関する2020年以降の国際枠組み合意が目指されている。
各国が自主的に決定する約束草案(INDC:Intended Nationally Determined Contribution)は、現在の気候変動交渉において、最も重要なキーワードの一つとなっている。約束草案は、新枠組みの合意に先立ち、各国内の政策決定プロセスで決定された気候変動対策に関する目標/行動を指す。
日本では昨年10月より、環境省と経済産業省による合同専門家会合にて、約束草案の検討が行われている。また、東日本大震災と福島原発事故により停滞してきたエネルギーミックスの議論は、約束草案の設定に大きく影響する。
昨年末に開催されたCOP20では、約束草案について、@緩和を中心とし、適応についても含めることを検討すること、A約束草案に含む事前情報については参照値・期間・対象範囲・カバー率等を含みうること、BCOP21に十分先立って(準備ができる国は2015年の第1四半期までに)提出すること等が決定された。提出された約束草案は、国連のウェブサイトに掲載されるとともに、2015年11月1日までに各国の約束草案を総計した効果について統合報告書が作成される。(尚、スイスは2月27日に、世界で初めて約束草案を国連に提出。)
約束草案の設定にあたっては、温室効果ガス濃度安定化という気候変動枠組条約の目的達成に向け、いかに十分なレベルの目標/行動を設定し、いかに実効性を伴うものとし、いかに他国の取組みや経済活動との調和を図るのか等、多くの事項を検討しなければならない。また、京都議定書第一約束期間の教訓も十分に踏まえたものとする必要がある。
そこで、気候変動交渉/対策の第一線で活躍する方々をお招きし、以下の目的で本セミナーを開催する。
・国連気候変動交渉の概要、約束草案・エネルギーミックスの検討の最新動向を共有する。
・日本の約束草案のあり方を検討する。
U.日時
日程:2015年3月27日(金)
時間:18:00〜21:00
V.場所
ベルサール神保町 3階 Room5
http://www.bellesalle.co.jp/room/bs_jimbocho/access.html
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-2-1住友不動産千代田ファーストビル南館
Tel:03-3263-9621
<交通アクセス>
「九段下駅」7番出口徒歩3分(東西線)
「九段下駅」5番出口徒歩4分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩5分(半蔵門線・新宿線・三田線)
W.対象
国会議員・省庁担当者・事業者・生活者・NGO・研究者/学生・メディア関係者
X.主催
主催:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
助成:日本郵便「年賀寄附金による社会貢献事業助成」
Y. プログラム
「開催趣旨説明」
1.報告
「国連気候変動交渉の最新動向と、約束草案の位置づけ・意義(仮題)」
沖村理史氏(島根県立大学総合政策学部教授)
休憩
2.質疑応答と約束草案策定に向けた意見交換
○司会:足立治郎(JACSES事務局長)
○パネリスト:講演者
藤野純一氏((独)国立環境研究所社会環境システム研究センター主任研究員)
山岸尚之氏(WWFジャパン気候変動・エネルギーグループリーダー)
岡崎照夫氏(日鉄住金総研・環境エネルギー調査研究部長)
和泉良人氏(元太平洋セメント株式会社)
○論点:
・日本の約束草案のあり方
Z.参加費
1,000円
[.お申し込み
「2015年3月27日セミナー参加申込」と明記の上、次のJACSESウェブサイト・参加フォーム(http://www.jacses.org/form/form_event.html)から、もしくはFAX:03(3556)7328宛てに「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を明記の上、お申込み下さい。
\.お問い合わせ・お申込み
JACSES
担当:小野田・塩原
TEL:03-3556-7323 FAX:03-3556-7328
|