現在、日本国内の温暖化対策の見直しとして、「京都議定書目標達成計画(目達計画)の評価・見直し」が政府審議会において行われています。京都議定書の目標を達成し、それ以降のさらなる大幅な温室効果ガス排出量削減を達成していくためには、今、この時期にそれを可能にする政策を導入することが必要です。
2005年度の時点において、日本の温室効果ガス排出量が8.1%も基準年(1990年)から増えてしまっている状況をふまえるならば、既存の対策や政策ではあきらかに不十分であったと言わざるをえません。
しかし、今、日本ではそうした状況に対する危機意識が低く、上記審議会での議論でも、エネルギー・産業については現在の対策の延長で構わないとし、問題は排出量が増えている民生や運輸のみであるという論調が目立ちます。また、日本は既に高いエネルギー効率を達成し、これ以上の努力の余地はなく、問題を中国やアメリカにのみ求めようとする風潮もみられます。
私たち温暖化問題について活動する環境NGOは、このままでは、日本は京都議定書の目標を達成できないどころか、長期的に温暖化防止に貢献していける社会へと転換していくこともできず、国際社会においてもリーダーシップを発揮することができないと考えます。
そこで、目達計画の評価・見直しが佳境を迎える中、いま一度、真摯な議論を盛り上げることを希望して、この度、下記のようなイベントを開催させて頂きます。
【日時】
2007年5月25日(金)15:00〜17:30
【会場】
参議院議員会館 第一会議室
【交通アクセス】
永田町駅(地下鉄 有楽町線・半蔵門線・南北線)出口1より徒歩約3分
国会議事堂前駅(地下鉄 丸ノ内線・千代田線)出口1より徒歩約6分
会場までのアクセスはこちら↓
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_e05_01.htm
【主催】
気候ネットワーク/地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)/
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)/環境エネルギー政策研究所
(ISEP)/グリーンピース・ジャパン/国際環境NGOFoE Japan/WWFジャパン
【内容】 (以下、敬称略)
1.「「目達計画」の課題 エネルギー効率世界ナンバーワンの実情」
浅岡美恵(気候ネットワーク)
2.「持続可能なエネルギーシナリオ energy [r]evolution 日本語版の概要」
鈴木真奈美(グリーンピース・ジャパン)
3.「国内再生可能エネルギー政策−自治体の取り組み」
大林ミカ(環境エネルギー政策研究所(ISEP))
4.「環境税の早期導入へ向けて」
足立治郎(「環境・持続社会」研究センター(JACSES))
5.「WWFの国内排出量取引制度提案」
鮎川ゆりか(WWFジャパン)
【定員】 80名
【お申込み方法】
御名前、御団体・御所属名、電話番号、ファックス番号、Emailアドレスを
ご記入の上、以下のアドレスあてにメールをお送りください。
Email: climate@wwf.or.jp
【お申込み・問合せ】
WWFジャパン・気候変動グループ
Tel: 03-3769-3509 Email: climate@wwf.or.jp
|