JACSES
English Page
 
プログラム
・開発と援助
・税制と財政
・気候変動
・グローバリゼーション
・環境容量
・地球サミット
・水の民営化
 
団体概要
・団体のビジョン
・理事とスタッフ
・会員募集
・インターン募集
・ボランティア募集
・事務所へのアクセス
 
出版物
 
リンク
・開発と援助
・税制と財政
 
HOME

JACSESシンポジウム10
排出量取引制度の現状と今後


気候変動に対処するため、産業等の温室効果ガス排出削減対策として、排出量取引制度がある。民主党政権は、昨年国内排出量取引プロジェクトチームを設置し、検討を進めている。

国・地域内の排出量取引制度は、2005年のEUをはじめ、ニュージーランド(森林部門対象)、米国東部10州(発電所対象)等が既に導入している。韓国は、今年1月知見・経験蓄積のためのモデル事業を開始。米国・カナダ・オーストリアも国レベルの導入を検討している。

EUの制度は、先駆性が評価される一方、現状では排出枠設定が緩く効果は薄いとの指摘もある(ただし、将来的に排出枠を厳しくしていく方向性が示されている)。また、排出量取引制度は過度なマネーゲームを招くことや、企業間の公平な競争を損ない国際競争力低下・国民生活悪化に繋がること等も危惧されている。

一方、これまで日本では、産業の排出削減対策として、産業界の自主行動計画があった。これは、目標設定を業界が行うので、効果に対する疑問等から、政府が排出枠(キャップ)を設定するキャップ&トレード型の排出量取引制度を導入すべき、との意見も少なくない。そうした声を踏まえ、昨年末、日本経団連は、2020年までのCO2削減目標・計画・手段の設定などを組み込んだ日本経団連低炭素社会実行計画を発表した。

キャップ&トレード型の国内排出量取引制度に関しては、(1)日本経団連低炭素社会実行計画との関係性、(2)海外の制度と国内制度との整合性等の課題がある。

そこで、以下の目的で本シンポジウムを開催する。

◆世界・日本の最新情報(特に、すでに日本に存在する排出量取引制度の全体像)を提供・共有する。
◆排出量取引制度の積極派と慎重派の真剣な対話の場を設定し、CO2排出削減に効果的かつ公平な制度のあり方についての議論を深める。
◆世界・日本の最新の政策・経済・雇用状況を踏まえ、企業の効率的な技術開発・普及を促す目標設定方法(CO2排出削減に効果的かつ企業のCO2削減努力の度合いが公平に評価される方法)を含む制度の構築に貢献する。

是非、専門家の方から初心者の方まで、多数の皆様にお集まりいただけますように願っております。

【主催】
  「環境・持続社会」研究センター(JACSES)

【助成】
  環境再生保全機構地球環境基金

【日時】
  2010年3月29日(月) 18:00〜21:00

【プログラム(予定)】

 ●第一部:報告(18:00〜19:15)

     「開催趣旨説明」

     「試行排出量取引スキーム及び国内クレジット(CDM)制度」
       田中 伸彦氏 (経済産業省産業技術環境局環境政策課
                 環境経済室課長補佐)

     「自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)及びオフセット・クレ
      ジット制度(J-VER)、諸外国の排出量取引実施・検討状況」  
       戸田 英作氏 (環境省地球環境局地球温暖化
                 対策課市場メカニズム室室長)

      質疑応答

 ●第二部:ディスカッション(19:30〜21:00)

     〈パネリスト〉
      山本 隆三氏 (プール学院大学教授)
      岡  敏弘氏 (福井県立大学教授)
      諸富  徹氏 (京都大学准教授)
      浅岡 美恵氏 (気候ネットワーク代表)

      ※フロアにいらっしゃる多様な参加者のご意見もうかがいます。

     〈司会〉
      足立 治郎 (JACSES事務局長)

     〈論点案〉
      1.排出量取引制度の是非・あり方(キャップ&トレード型制度の導入是非、
      経済/雇用・企業の現状を踏まえた効果的な制度、特にキャップ/目標設定方法)
      2.気候変動対策・政策全体のあり方

【会場】
  ベルサール九段 3階 ROOM1・2
     http://www.bellesalle.co.jp/bs_kudan/event/access.html
     〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル3・4F
     TEL:03-3346-1396
     <交通アクセス>
     「九段下駅」7番出口徒歩 3分(東西線)
           5番出口徒歩 3分(半蔵門線・新宿線)
     「神保町駅」A2出口徒歩 7分(半蔵門線・新宿線・三田線)
     「飯田橋駅」A5出口徒歩 7分(東西線)
           B5出口徒歩10分(有楽町線・南北線)
           東口  徒歩11分(JR線)
           C1出口徒歩13分(大江戸線)
     「水道橋駅」西口  徒歩 8分(JR線)
           A2出口徒歩10分(三田線)

     ※駐車場はありませんので、交通機関をご利用いただきますようお願
      い致します。

【参加費(軽食代込み)】
  一般2,000円、学生1,500円、JACSESサポーター会員1,000円、賛助会員無料

【ご参加いただきたい方々】
  ・政策担当者(議員・省庁担当者等)
  ・政策提言に取り組む企業/NGO関係者
  ・排出量取引試行実施等に参加(を検討)している経済団体/企業関係者
  ・今後構築される可能性のある排出量取引制度に影響を受けうる企業関係者/生活者
  ・研究者
  ・メディア
  ・気候変動問題/政策形成/企業戦略等に関心をいだく市民等

【関連書籍案内】
  『カーボン・マーケットとCDM』  
   発行月:2009年4月 
   編者:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
   発行:築地書館  定価:本体2,400円  頁数:261ページ
    〔JACSESウェブサイトhttp://www.jacses.org/pub/index.htmlより
     購入可能〕

【お申し込み】
「10年3月29日イベント参加申込」と明記の上、 次のJACSESウェブサイト・参加フォーム (http://www.jacses.org/form/form_event.html )から、 もしくはFAX:03(3556)7328宛てに 「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を 明記の上、お申込み下さい。

特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES) 
担当:加納・足立

| BACK |

「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-3-2 三信ビル401(事務所へのアクセス
 Phone: 03-3556-7323 Fax: 03-3556-7328 Email:

Copyright JACSES All Rights Reserved.

 

home