日本政府は、気候変動に対処するため、キャップ&トレード方式の国内排出量取引制度及び地球温暖化対策税(炭素税・環境税、以下、環境税)の検討を進めている。現在国会で審議中の地球温暖化対策基本法案でも、それら制度の導入検討がうたわれている。
排出量取引制度や環境税の導入は、欧州諸国が日本に先んじてきた。欧州の制度には様々な評価があるが、これら制度の導入は省エネルギー・自然エネルギー・環境技術の開発・普及を促進する、との意見も強い。一方、日本における国内排出量取引制度や環境税の導入は、国際競争力を弱め、経済・雇用を悪化させる、との意見も少なくない。
排出量取引制度や環境税の真摯な検討が必要とされており、欧州の先進事例・動向の把握が重要である。それを踏まえて、日本の現状に適合した気候変動政策を構築することが求められている。
そこで、ドイツ環境省のゲストをお招きし、以下の目的で本シンポジウムを開催する。
◆欧州・ドイツの排出量取引制度・環境税・ポリシーミックス(排出量取引制度と環境税の調整等)の最新情報を共有する。
◆欧州・ドイツ・日本の現状および日本における政策の提案を踏まえ、日本で構築すべきCO2排出削減に効果的かつ公正な制度を探求し、その実現に貢献する。
是非、専門家の方から初心者の方まで、多数の皆様にお集まりいただけますように願っております。
★海外ゲスト カイ・シュレーゲルミルヒ氏 プロフィール
エコノミスト。1993年より1998年までヴッパタール気候・環境・エネルギー研究所プロジェクトマネージャー。1999年よりドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省勤務。Green
Budget Germany(環境税財政改革・排出量取引制度等を推進するNGO)副会長等も兼務。欧州環境庁勤務、ドイツ技術協力公社(GTZ)シニアコンサルタント、中国の環境と発展に関する国際協力委員会(CCICED)タスクフォースメンバーなど、豊富な経験を有す。
【主催】
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
【助成】
環境再生保全機構地球環境基金
【日時】
2010年5月9日(日)13:30〜16:30
【プログラム(予定)】(以下、敬称略)
第1部:報告(13:30〜15:00)
「ドイツ及び欧州の排出量取引制度と環境税(仮題)」
カイ・シュレーゲルミルヒ (ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省)
※遂次通訳付き
「国内排出量取引制度及び炭素税/地球温暖化対策税/環境税の現状・論点・提案」
足立 治郎 (JACSES事務局長)
◇質疑応答◇
第2部:ディスカッション(15:15〜16:30)
◆パネリスト
カイ・シュレーゲルミルヒ (ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省)
足立 治郎 (JACSES事務局長)
※フロアの方々も含め、意見交換を行います。
◆論点(案)
・キャップ&トレード方式の国内排出量取引制度の是非・あり方
導入是非、いかなる方式をとるか 等
・環境税の是非・あり方
導入是非、軽減措置、税収の使い方、税制全体の中での位置づけ 等
・ポリシーミックスの是非・あり方
国内排出量取引制度と環境税の組み合わせの是非・あり方
その他の制度(規制・補助金など)の是非・あり方 等
【会場】
ベルサール九段 3階 ROOM2
http://www.bellesalle.co.jp/bs_kudan/event/access.html
〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル3・4F
TEL:03-3346-1396
<交通アクセス>
「九段下駅」7番出口徒歩 3分(東西線)
5番出口徒歩 3分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩 7分(半蔵門線・新宿線・三田線)
「飯田橋駅」A5出口徒歩 7分(東西線)
B5出口徒歩10分(有楽町線・南北線)
東口 徒歩11分(JR線)
C1出口徒歩13分(大江戸線)
「水道橋駅」西口 徒歩 8分(JR線)
A2出口徒歩10分(三田線)
※駐車場はありませんので、交通機関をご利用いただきますよう
お願い致します。
【参加費】
一般1,000円、JACSESサポーター会員500円、賛助会員無料
※JACSESの最新提案レポートを配布します。
【お申し込み】
「10年5月9日イベント参加申込」と明記の上、
次のJACSESウェブサイト・参加フォーム
(http://www.jacses.org/form/form_event.html
)から、
もしくはFAX:03(3556)7328宛てに
「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を
明記の上、お申込み下さい。
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