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書籍「カーボン・マーケットとCDM」のご紹介


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本書、『カーボン・マーケットとCDM』(築地書館)は、「カーボン・マーケット(CO2排出量取引市場)」と「CDM(クリーン開発メカニズム)」の現状と今後を様々な角度から論じたもので、関係者必携の書!!!

さらに、「カーボン・マーケット」と「CDM」と密接に関連する、

  • 気候変動の「国際枠組(条約)」のあり方、
  • 途上国での温暖化対策・持続可能な発展の実現にむけて日本・先進国の「国際
    協力」のあり方、
  • 「カーボン・オフセット」も含めた日本・先進国の「国内の温暖化対策・政策」
    のあり方、

これらにも示唆を与えるものです。 

詳細な用語解説も付けました。初心者の方も含め、気候変動対策/政策・国際関係・国際協力・開発問題・南北問題・資本主義のあり方などにご関心をお持ちの方々には大変有益な内容にしております。

是非、ご購読いただき、ご意見をお聞かせくださいますようお願い申し上げます。

皆様からのご感想やご意見やご提案を待ったなしといわれて久しい温室効果ガス削減のための具体的な対策行動につなげてまいります。(ご意見・ご提案は、JACSES事務局までお願いします。)

ご購入は、JACSESウェブサイトからお申込みいただきますと、2,400円(+郵送料)でお届けいたします。ご購入は書籍注文フォームから

<目次>

  • 序章:世界が低炭素社会へ向かう道筋とは? 古沢広祐(國學院大學教授)
  • 1章:クリーン開発メカニズムの現状と課題 明日香壽川(東北大学教授)
  • 2章:CDMと持続可能な発展 古沢広祐(國學院大學教授)
  • 3章:CDMのプロジェクト地域とタイプの偏在 井筒沙美(ナットソース・ジャパン)
  • 4章:ゴールド・スタンダードの有効性と課題 山岸尚之(WWFジャパン)
  • 5章:カーボン・オフセット 西俣先子(國學院大學非常勤講師)・足立治郎(JACSES)
  • 6章:CDM、カーボン・マーケットの適正化 足立治郎・西俣先子

コラム執筆者

  • ODA・多国間開発銀行をウオッチしてきたNGO  田辺有輝(JACSES)
  • “京都議定書”の検証はCOP3京都会議ホスト国の責任?2013年以降の 国際枠組みが真の排出量削減につながるために? 黒坂三和子(JCSD)

用語解説

*本書は、「三井物産環境基金」及び「WWFエコパートナーズ事業」より、作成・発行費用の一部を助成していただきました。

<対象読者>

【地球温暖化問題に関心がある方に!】

CDM、カーボン・マーケットとは何か? 炭素に価格をつけるとはどういうことか? どのように(二酸化)炭素が誰から誰へ取引されるのか? カーボン・マーケットが私たちの消費や日々の暮らしとどのようにつながっているのか? 世界的に日本がどのような状況に置かれているのか? こうした取引は本当に必要か? 政府や企業はどんなことをしているのか? などを知りたい・考えたい方におすすめです。

【CDMに関心がある方、CDM関連実務家(政策担当者・クレジット売買担当者・評価機関担当者等)に!】

本書は、温暖化防止・持続可能な発展の実現のために、CDMにいかなる可能性と課題があるのかを、豊富なデータをもとに、明らかにしています。CDMクレジットの購入者等は、本書で明らかにした課題と今後の可能性を念頭に入れておくことがこれからの方針選択の際に有益・重要です。

【排出量取引/カーボン・マーケットに関心がある方、カーボン・マーケット(試行国内排出量取引スキーム・国内クレジット制度・オフセットクレジット制度・東京都など自治体の排出量取引制度等)関連実務家に!】

カーボン・マーケットは、マーケットに悪質なクレジットが紛れ込まない工夫を行い、良質なものを見分ける方法(スタンダードの設定・普及等)を徹底させていくことで、気候変動問題解決の大きな鍵となる可能性があります。ただその一方で、世界規模の経済危機につながったサブプライム問題のような不適切なマネーゲームを促進し、気候変動対策や世界経済の混乱要因となる可能性も一部で危惧されています。本書は、カーボン・マーケットの現状把握と冷静な議論・適切な制度構築にも有用です。

【カーボン・オフセットに関与する/したい方に!】

カーボン・オフセットとうたった商品や活動は、英国や米国をはじめとして世界的に取組みが拡大し、日本でも急速に広がってきています。カーボン・オフセットに、CDMのクレジットや国内のクレジットが利用されていますが、それらクレジットの質には課題も指摘されています。カーボン・オフセットに関与する方は、CDMクレジットや国内のクレジットの信頼性に関して十分な情報を得ることが必須です。特に、クレジットの売り手には、「質」も含めた客観的情報提供の責務があると考えられます。本書は、カーボン・オフセットの現状と信頼性確保のための制度整備状況を紹介し、そうしたニーズに応えます。

【国内対策・政策に関心がある方に!】

欧州諸国や日本は、京都議定書の約束を達成する手段の一つとしてCDMに積極的に取り組んできています。しかし、CDMのなかには、途上国の持続可能な発展に対する貢献という目的に反し「問題あり」と指摘されるプロジェクトが存在しています。こうしたプロジェクト由来のクレジットの存在は、これを活用する試行国内排出量取引スキーム、カーボン・オフセット、産業界自主行動計画などに対する信頼を芋づる式に喪失させてしまう可能性があります。本書は、こうした問題点について考察し、国内の対策・政策のあり方の適正化に寄与します。

【国際条約(枠組)・国際関係・国際協力・開発問題・途上国に関心がある方に!】

CDMは、2012年までの国際ルールを定めた京都議定書において、途上国(中国等の新興国も含む)が関与するほぼ唯一の仕組みといえます。途上国の持続可能な発展を考えながら途上国の排出削減を促進するために、先進国と途上国が協力して進めるしくみとして、どのような仕組みが必要なのか。2013年以降のいわゆる「ポスト京都議定書」の国際枠組(条約)において、日本をはじめとする先進国は、途上国や新興国それぞれに何を求め、何に協力すべきなのか。本書は、そうした疑問への解を導くための材料を提供します。

【南北問題・資本主義のあり方に関心がある方に!】

金融危機に端を発する未曾有の経済・雇用危機は、世界中で貧困層を拡大しています。金融のあり方、実体経済のあり方、資本主義のあり方を真剣に見直さざるを得ない状況となっています。CDMやカーボン・マーケットは、現地の人々の暮らしや生活環境、地場産業を破壊することなく、気候変動対策に有効に機能するのでしょうか? 本書は、そうした問題も考察しています。

(なお、本書は、多くの客観的なデータと多様な見解の提示に努めており、各章は独自の見解を提起していますが、必ずしも統一見解にもとづいて展開されているものではありません。)

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