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現在、バングラデッシュではフルバリ石炭採掘事業が計画されており、この事業に対して、アジア開発銀行(ADB)が融資を検討しています(2007年10月に融資承認予定)。しかし、現地では農家や先住民族など約4万人の強制移転が計画されており、住民の多くが反対しています(反対デモでは約2万人が参加)。また、デモ隊に対する警官の発砲(少なくとも5名死亡、50名負傷)や住民リーダーの不当逮捕・拷問など、深刻な人権侵害も発生しています。日本政府はADBの最大のドナーで、現在及びこれまでの総裁はすべて日本人であるなど、多大な影響力を及ぼしています。2007年5月には京都で第40回ADB年次総会が開催され、ADBの人権問題に対する姿勢について注目が集まっています(ADB京都総会について、詳しくはこちらをご覧下さい)。
本セミナーでは、途上国で採掘企業が引き起こしている問題の背景を国連大学ゼロエミッション・フォーラム理事の谷口正次氏よりご講演頂きます。また、当センタースタッフの藤沼美和が、バングラデシュ・フルバリ石炭採掘事業で起きている人権侵害の状況などを報告します。さらに、ディスカッションでは、これらの問題の解決策を参加者の皆様と一緒に模索していきたいと思います。興味をお持ちの方は、ぜひ、ご参加いただけると幸いです。
【日時】2007年3月30日(金)
18:30〜21:00
【会場】國學院大學渋谷キャンパス 120周年記念1号館2階 1205教室
【交通アクセス】※裏面の地図もご参照下さい
JR(山手線・埼京線)渋谷駅から徒歩約13分。
都営バス(渋谷駅東口のりば、学03「日赤医療センター」行、運賃170円)國学院大学前下車
【参加費】 一般1,000円 学生500円
(JACSES賛助会員は無料、サポーター会員は半額)
【主催】「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
【プログラム(予定)】(以下、敬称略)
第一部:講演(18:30〜20:00)
講演1:途上国での採掘企業による人権侵害の背景
谷口正次氏(国連大学ゼロエミッション・フォーラム理事)
講演2:フルバリ石炭採掘事業における問題、ADBの対応について
藤沼美和(JACSESスタッフ)
第二部:質疑応答・ディスカッション(20:00〜21:00)
◇パネリスト:谷口晉吉氏(一橋大学大学院経済学研究科教授)、谷口正次氏、藤沼美和
◇司会:田辺有輝(JACSESスタッフ)
【お申し込み】
こちらの参加フォーム、もしくはFAXにてお申し込みください。
特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES) 担当:藤沼
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-3-2 三信ビル401
TEL:03-3556-7323 FAX:03-3556-7328 E-mail:jacses@jacses.org
本セミナーは、環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて行われます。
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