〜IMF・世界銀行東京総会に向け実践的な政策提言を学ぶ〜
2012年10月9日〜13日、東京において、IMF・世界銀行総会及び関連イベントが開催される(日本開催は48年ぶり)。IMF・世界銀行総会では、政策提言活動を行う海外のNGOが多数来日予定である。また、日本においてもIMF・世界銀行年次総会CSO連絡会を連携拠点とし、様々なNGO活動が予定されている。
世界銀行は多くの途上国において最大ドナーであり、また様々な開発課題に関する調査研究、政策策定を行っている。また、IMFは各国政府の財政収支、最近では国際金融への規制のあり方などに対する勧告などを行っている。両機関とも、当該国および日本をはじめとする二国間ドナーの開発政策や予算配分に多大な影響力を持っているが、それが途上国の社会や環境に与える影響、意思決定のあり方については、多くの批判もある(世界銀行と同様の業務をアジア太平洋地域で実施するアジア開発銀行も、同地域でのプレゼンスが高い)。
環境問題・貧困問題の深刻化、グローバルな金融・財政危機、コミュニティの衰退など、地球規模の課題が複雑化・深刻化している。これらの課題解決のためには、既存のしがらみや垣根を越えた革新的かつ実践的な政策形成・提言能力を持った人材の育成が求められている。
そこで、IMF・世界銀行東京総会の開催に向け、開発・環境・社会問題に関する政策提言に興味を持つ学生・院生を主な対象(一般参加も可)として、実践的な政策形成・政策提言能力を強化することを目的に本ワークショップを開催する。
◆日時:2012年9月28日、18:30〜21:00
◆場所:会議室・内海2F教室(JR飯田橋駅より徒歩1分)
http://www.kaigishitsu.co.jp/company/access.html
◆主催:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
◆助成:電通育英会
◆対象:開発・環境・社会問題に関する政策形成・政策提言に興味を持つ学生・院生を中心に。一般の参加も可能。
◆参加費:学生・JACSESサポーター500円、一般1000円
◆プログラム(案):
イントロダクション
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
講演1:世界銀行と東京総会の概要・NGO活動への期待(20分+質疑応答10分)
開裕香子氏 世界銀行東京事務所広報担当官
世界銀行の概要、総会の概要、主な注目点、総会で活動する政策提言型NGOへの期待
講演2:国際金融機関の政策形成過程(20分+質疑応答10分)
前利正氏 アジア開発銀行駐日代表事務所次席
国際金融機関における政策・制度形成過程、成功例と失敗例及びその要因、政策・制度形成において重要なこと・注意するべきことなど
講演3:開発事業における環境社会影響回避に向けた調査・提言活動(20分+質疑応答10分)
木口由香氏 メコン・ウォッチ スタッフ
国際開発機関の支援によってタイとラオスで実施された開発事業が引き起こした環境社会問題の実態と現状、問題解決に向けた政策提言型NGOの活動
講演4:MDGs達成に関する政策提言活動(20分+質疑応答10分)
山田太雲氏 オックスファム・ジャパン アドボカシーマネージャー
MDGs達成の観点からのIMF・世界銀行の課題、政策提言活動の成果と課題、政策提言型NGOの役割など
質疑応答・ディスカッション
司会:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
参加者とともに、国際開発機関における政策形成・国際開発機関への政策提言において重要なこと等を議論
◆お申し込み
下記のJACSESウェブサイト・参加フォームより、9月26日までにお申込み下さい。
http://www.jacses.org/form/form_event.html
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