(1)目的
このプロジェクトは、インド中部に位置するマディア・プラデッシュ州の西域にあるオムカレシュワール町(ヒンズー教の12ジョーティリンガム寺院のひとつが位置する観光地)から約1km上流で予定されています。(1)520MW水力発電ダム(第1フェーズ)、(2)約147,000ヘクタールの灌漑および運河設備(第2フェーズ)の建設を主な目的とし、建設が進められています(2003年11月時点)。ここでは豊かな森林や肥沃な農地が存在し先住民族も暮らしていますが、約30の村々の約3,000世帯(推定50,000人)以上が立ち退きを要求されます。
(2)主な事業実施者
ナルマダ水力開発公社(NHDC)(インドの国家水力発電公社(NHPC)およびマディア・プラデッシュ州政府の合弁会社)。
(3)財源
プロジェクト総コスト見積もりは、約200億ルピー(約3億9600万米ドル)。このうちの約60%(約2.5億米ドル)は海外からの融資を予定しており、これら銀行からの融資を保証するため、日本貿易保険(NEXI)への要請が検討されていると伝えられています。また、水力発電ダム建設への機材提供企業として、ボイス・シーメンズ-ジャイプラカッシュ・コンソーシアム(世界の水力発電機器の3分の1を取り付けてきたドイツ系のボイス・シーメンス・ハイドロ・ジェネレーションのインド現地法人であるボイス・シーメンズと、インドのジャイプラカッシュ・インダストリーズLtd.の合弁会社)が関わっています。
|