日本政府は国別援助計画で2005年度はインドでの森林セクターの援助を重点項目としてあげています。実際に2002年〜2005年の3年間にかけ、国際協力銀行(JBIC)はインドに対して5件の森林関連プロジェクトに対して融資の承認をしており、2002年〜2005年の3年間のJBICの森林関連プロジェクト内、半数はインドで行われていることになります。しかし、インドでは森林に依存している人々が非常に多く、オリッサ州においては人口の1/3が森林に依存した生活をしており、その多くが先住民族であったり、1日1USドル以下の暮らしをしている最貧困層です。その中で、現在JBICが融資検討しているオリッサ州森林セクター開発事業は、住民参加を前提としたプロジェクトであるにも関わらず、住民に対して情報公開を十分に行っておらず、適切なコンサルテーションも行われていません。
JACSESでは、オリッサ州森林セクター開発プロジェクトにおける情報公開・住民参加を促し、負の環境・社会影響を回避・最小化に繋げるためにインド現地などにおける調査、援助機関・政府への政策提言、研究者・メディア関係者などへの情報提供を行っています。
JACSESの政策提言
関連リンク
担当:田辺有輝
|