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フルバリ石炭採掘事業のモニタリング


プロジェクト概要:

フルバリ石炭採掘事業は、バングラデシュ北西部のフルバリにおいて、30年間で5.2億トンの石炭(瀝青炭)を露天掘りにより採掘するプロジェクトである。このプロジェクトはバングラデシュのエネルギー供給を安定・向上、輸送ルート整備による北西バングラデシュへの民間投資の促進により、バングラデシュ経済に貢献することを目指している。

現在、アジア開発銀行(ADB) は、フルバリ石炭採掘事業の事業主体者であるイギリス資本の採掘会社「アジアエナジー社 」に対し、1億米ドル(約120億円)の融資と2億米ドル(約240億円)の政治的リスク保証 を検討している。そして、2007年10月にADBの理事会 での承認が予定されている。

問題点:

フルバリ石炭採掘事業では、大規模住民移転の影響、深刻な人権侵害、不十分な協議と情報公開の不備、ADBのずさんな情報収集体制、バングラデシュにとっての低い経済的メリットなど、数多くの問題が明らかとなった。そのためJACSESは、フルバリ石炭採掘事業への融資計画を撤回するようADBに求めている。

活動内容:

当センターは、フルバリ石炭採掘事業で起きた人権侵害問題や環境社会影響の現地調査を行い、実施主体のアジアエナジー社とバングラデシュ政府による虚偽報告と情報公開政策違反が明らかになった。

その他:

担当:田辺有輝

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