1. 背景/目標
フロン類の排出は、オゾン層破壊や気候変動といった地球規模の環境問題の大きな原因となっている。オゾン層保護・気候変動対策強化に向けて、フロン類排出抑制のための国際制度及び各国内での政策強化の動きが進展を見せている。
国際社会全体としては、オゾン層保護に関してはモントリオール議定書で、気候変動に関しては京都議定書で、それぞれ対象ガスが決められ、排出削減に向けた取組みが推進されてきている。特に、昨年12月に南アフリカ・ダーバンで開催されたCOP17において、京都議定書第二約束期間における対象ガスとして、NF3、HFC−245fa、HFC−365m
fc等のフロン類の追加が決定された。
また、各国独自のフロン排出抑制政策も進展を見せている。例えば、欧州諸国では、独自の特定用途に対する物質使用規制やフロン税等の導入が進められてきている。途上国・新興国であるベトナムも、昨年末にフロン類への課税を開始した。
日本国内でも、フロン排出抑制のための補助金・規制措置等が実施されてきている。これに加えて、クレジット制度・デポジット制度・税等の可能性の検討もなされている。日本のフロン排出抑制技術と政策措置(途上国への支援措置も含む)を効果的に組み合わせることにより、国内のみならず国際社会全体の排出抑制に貢献できる可能性も大きい。
そこで、政策担当者・事業者・消費者・NGO・研究者・メディア等の参加を得て、以下の目的で本シンポジウムを開催する。
○フロン排出抑制のための国際制度、特に、COP17での決定事項と日本への影響、および他国・日本のフロン排出抑制政策に関する最新情報を提供・普及。事業者・消費者・NGO・研究者・政策担当者・メディア等の理解を促進し、効果的な取組みを後押しする。
2. 日時
2012年3月23日(金) 18:15〜21:15
3. 場所
ベルサール九段 4階 Room 4
http://www.bellesalle.co.jp/bs_kudan/room/access.html
〒102-0073
東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル
Tel:03-3288-2441
<交通アクセス>
「九段下駅」7番出口徒歩3分(東西線)
「九段下駅」5番出口徒歩3分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩7分(半蔵門線・新宿線・三田線)
4. 対象/規模
事業者・消費者・NGO・研究者・政策担当者・メディア等
5.主催等
主催:特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
助成:公益信託地球環境保全フロン対策基金
6. プログラム(案)
「開催趣旨説明」(18:15〜18:20)
第1部.講演(18:20〜20:20)
「フロン対策・政策の現状・可能性・課題−ストップ・フロン全国連絡会の活動を含めて−(仮題)」
桃井貴子氏(NPO法人ストップ・フロン全国連絡会)
「フロン排出削減のための産業界の取り組みとフロン排出削減技術の最新動向―日本冷凍空調工業会の活動を含めて―(仮題)」
岸本哲郎氏(社団法人日本冷凍空調工業会専務理事)
「国際社会のフロン対策経緯と最新動向(COP17決定事項と日本への影響等)及び日本国内/各国独自のフロン排出抑制政策の最新動向−途上国の対策推進のための先進国/日本の支援も含めて−(仮題)」
河本光明氏(経済産業省製造産業局化学物質管理課長)
質疑応答
◇休憩◇
第2部.意見交換(20:35〜21:15)
<パネリスト>
講演者
<司会>
足立治郎(特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES))
≪論点案≫
・COP17合意の日本の事業者・生活者に与える影響、必要となる事業者・生活者の今後の取組み
・国内フロン排出抑制政策の今後の可能性と事業者・生活者の今後の備え
・途上国のフロン排出抑制対策推進のための日本政府・企業等の取組み強化の可能性
7. 参加費(軽食代込み)
一般1,500円、学生1,000円
JACSESサポーター500円、賛助会員無料
8. お申し込み
「12年3月23日フロンシンポジウム参加申込」と明記の上、次のJACSESウェブサイト・参加フォーム(http://www.jacses.org/form/form_event.html)から、もしくはFAX:03(3556)7328宛てに「お名前」「ご所属(勤務先・学校など)」「返信のためのご連絡先」を明記の上、お申込み下さい。
9. お問い合わせ・お申込み
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
担当:梶川
TEL:03-3556-7323 FAX:03-3556-7328
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