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インダス川・左岸排水事業のモニタリング


プロジェクト概要・問題点:

左岸排水事業(LBOD)は、シンド州南東部地域の灌漑排水を海に流すための排水路建設プロジェクトで、世界銀行とADBの融資(1984年融資決定)により行われた。LBODは1997年に融資完了したが、一部の未完成部分が、世銀、ADB、JBICの融資の下(1997年融資決定)、国家排水計画(NDP)の中のひとつのコンポーネントとして行われた。またLBODをさらに上流部へ延長する計画の策定もNDPの中に含まれていた。しかし、LBODそのものは、設計不備により1999年のサイクロン及び2003年のモンスーンで、堤防が多くの箇所で決壊。家屋が破壊され、多くの土地が海水流入で劣化した。2004年9月、現地NGO・住民はNDPを進めることが、LBODの環境・社会影響をさらに悪化させるとして、世界銀行インスペクションパネルへ提訴。パネル現地調査が実施され、政策違反が明確化された。現在、問題改善・再建のためのアクションプランが実施されている。

当センターでは、現地の問題解決と融資機関のアカウンタビリティーの確保を求めて、現地調査、政策提言活動を実施している。

活動内容:

担当:田辺有輝

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