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成果文書案に対するステークホルダーの意見


成果文書案に対しては様々な団体が意見を表明している。そのすべてを紹介することは難しいが、いくつかピックアップして紹介する。

◆世界自然保護基金(WWF)

成果文書ゼロドラフトが2012年1月10日に公表された後、1月19日には世界自然保護基金(WWF)が『「リオ+20」の成果文書素案(ゼロドラフト)への懸念』と題する記者発表 *1を実施。以下の5点の懸念を表明した。

  1. 国ごとの「自主的な国ごとのコミットメント」では法的拘束力がない。そのため、各国が目標を設定することや期間内に行動することは困難となることが予想される。各国政府は、目標・実施期間・資金についての合意が必要。
  2. グリーン経済の発展に関する文章には、国民経済計算、税制度、認証制度に社会的・環境的コストを計算にいれることが必要。
  3. 食糧、水、エネルギー安全保障への取り組みに対する提案では、一定の目標と確固たる実施策、資金提供の合意が必要。
  4. 食糧、水、エネルギーの供給を下支えしている生態系サービスと、それらに非常に大きな影響を及ぼす気候変動を文書案は考慮していない。
  5. 森林消失抑止の目標や、効果的な水管理目標など、提案の多くに明確な目標と期限が記載されていない。

◆第三世界ネットワーク(The Third World Network)

第1回成果文書交渉会合中の2012年3月22日には、第三世界ネットワーク(The Third World Network)が、以下の提案を含むブリーフィングペーパー *2を発表した。

  1. 共通だが差異ある責任を含むリオ原則を再確認するべきである。
  2. 過去20年の経験に基づいて、政治的コミットメントを更新するべきである。
  3. 企業の説明責任に関する国際枠組みにおける国連の役割を復権させるべきである。
  4. 企業と政府のパートナーシップにおいて、公共政策とガバナンスの独立性を確保するべきである。
  5. 技術移転や技術革新の促進と技術アセスメントの能力開発に関する政府間機関を設立するべきである。

◆持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)及び国際自然保護連合(IUCN)

同じく第1回成果文書交渉会合中の2012年3月22日には、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)と国際自然保護連合(IUCN)が、以下の4項目の共同提言を発表した。

  1. 切迫感を持った交渉をすること。経済的苦境に対処することは、持続可能性を促進するための緊急的課題のひとつであり、何もしないこと、または後退することはあってはならない。
  2. 1992年以来のコミットメントの実施を確保すること。リオ+20における追加のコミットメントは、以前のコミットメント履行がなくては無意味になる。
  3. 持続可能性のある解決策を促すビジネスを支援する予測可能で、安定的な政策を設定すること。より社会的責任がありインクルーシブなビジネス慣行にインセンティブを与える明確で長期的な政策や制度と、非持続可能なビジネスに対する規制が必要である。
  4. 基準やルールに基づいたサステナビリティ・レポーティングを企業の明確な義務とすることを含むようゼロドラフト文書のパラグラフ24を強化すること。

◆ステークホルダーフォーラム等

第3回非公式会合中の3月27日には、イボン・インターナショナル、Vitae Civilis、アクセス・イニシアティブ、ステークホルダーフォーラム、カナダ人評議会(Council of Canadians)、国際消費者機構(Consumers International)、Sustain Labor、国際自由労働組合連合(International Trade Union Confederation)、CIVICUS、Women in Europe for a Common Futureの9団体が事務総長への公開書簡 *3を提出し、合同市民記者会見*4 を実施した。以下はその概要である。

  1. 食料および適切な栄養に対する権利、安全で清潔な飲料水と衛生に対する権利、開発の権利などの権利を弱体化させようとしていること、1992年にリオ宣言で合意された汚染者負担の原則、予防原則、共通だが差異ある責任原則でさえも一部の国が留保していることに危惧する。これら人権や原則について、後退するべきではない。
  2. 成果文書案の交渉においてメジャーグループの発言の機会が与えられていないこと、成果文書ゼロドラフトに対するメジャーグループの修正提案が公式の交渉テキストに反映されていないことを懸念する。以降の交渉においては、メジャーグループの発言の機会を確保するべきである。

以上のように、リオ+20に関心を持つ各ステークホルダーは、成果文書案とその交渉プロセスについて更なる改善を求めていることが理解できる。

脚注:

  1. 世界自然保護基金(WWF)記者発表『「リオ+20」の成果文書素案(ゼロドラフト)への懸念』は、以下を参照。
    http://www.wwf.or.jp/activities/2012/01/1040923.html
  2. 第三世界ネットワーク(The Third World Network)のブリーフィングペーパーは、以下を参照。
    http://www.twnside.org.sg/title2/sdc2012/sdc2012.120303/twn_briefing_paper_1_Rio+20fMR.pdf
  3. 事務総長に対する公開書簡は下記を参照。
    http://www.stakeholderforum.org/sf/index.php/news/440-open-letter-to-uncsd-secretary-general
  4. 合同市民記者会見の様子は下記で視聴可能である。
    http://www.unmultimedia.org/tv/webcast/2012/03/press-conference-civil-society-organizations-on-negotiations-for-rio20.html

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