欧州では、1990年代初頭より、多くの国で、「炭素税の導入」及び「エネルギー税を含む既存税の改革」が進められきました。また米国でも、炭素税の国レベル・州レベルでの導入論議が行われてきています。
そして、日本でも、さる7月25日、環境省中央審議会温暖化対策税制専門委員会ワーキンググループによる「温暖化対策税」の制度案検討結果が発表されました。いよいよ、炭素税の具体的・本格的な導入論議が開始されることとなります。
炭素税には、「課税率」「得られる税収の使途(温暖化対策目的の特定財源化か一般財源化か)」「既存のエネルギー税制との関連」「他の温暖化防止政策(排出量取引など)との関係性」など、実に多様な制度上の論点をがあります。そして、そうした制度の設計は、その目的・理念(どの程度の温室効果ガス削減を狙うか、経済や雇用に対しどのような影響を与えることを狙うか、低所得者に対してどのような配慮を行うか、など)によって大きく異なります。
本シンポジウムでは、環境省の担当者、米国・欧州ゲストをお招きし、炭素税・エネルギー税のあるべき姿、日本・米国・欧州の課題と可能性について議論します。
【日時】 8月2日(土) 18:00〜21:00
【場所】 YMCAアジア青少年センター スペースY (定員 200名)
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-5-5→地図
TEL 03-3233-0611
【主催】 「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
【協力】 炭素税研究会
【プログラム】
第一部 〜 講演 〜
「欧州の炭素税導入先進国の課題・提言」
クリスチャン・イーグ(Ecological Council)
「世界の炭素税の状況/効果と米国における議論」
アンドリュー・ホーナー(Redefining Progress)
「日本の炭素税導入論議の現状と環境・経済への効果」
伊藤 康(千葉商科大学)、足立 治郎(JACSES)
第二部 〜 パネルディスカッション 〜
佐野 郁夫(環境省総合環境政策局環境経済課長)、
アンドリュー・ホーナー、クリスチャン・イーグ、
ニルス・アクセル・グラーテン(OECD本部)、
伊藤 康、足立 治郎 他
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