昨年8月に南アフリカで開かれたヨハネスブルクサミット(持続可能な開発に関する世界サミット、WSSD)では、資金問題に大きな焦点があてられました。
地球レベルで持続可能な社会を実現するためには、先進国と途上国の双方における適切な取り組みが必須です。そのためには、それを促す公的資金政策が大きな鍵を握っています。
しかし、現実の公的資金政策は、かえって環境・社会問題の発生を促しているケースも少なくありません。
本シンポジウム第一部の「先進国の持続可能な生産・消費パターンを実現するための国内公的資金(税制・財政)」では、国内外からNGO・専門家をお呼びして、日・欧・米など環境税制改革の先進的な事例をご紹介いただくとともに、その課題、改革の方向性を明らかにしていきます。
また、第二部の「途上国における持続可能な開発を推進するための国際協力資金(政府開発援助)」では、米国・途上国のゲストをお迎えして、開発援助における貧困、環境問題の実情および課題等についてお話をお伺いし、さらに外務省担当者をお迎えして現在改定が行われていますODA大綱の議論も行います。
【日時】 8月3日(日) 10:00〜18:00
【場所】 YMCAアジア青少年センター スペースY (定員 200名)
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-5-5→ 地図
TEL 03-3233-0611
【共催】 「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、PACT
institute、Redefining
Progress
【プログラム】
基調講演 公的資金における持続可能性 −地球的共生の戦略を求めて−
第一部 ─ 持続可能な社会と税財政 ─
「誰のための税財政改革か?」
足立 治郎(JACSES)
「環境税財政改革〜地方自治体からの取り組み〜」
諸富 徹(京都大学)
「OECD諸国における環境関連税制」
ニルス・アクセル・ブラーテン(OECD本部)
「米国州政府による環境保全のための税制措置」
ディー・ロング(Minnesotan for an
Energy-Efficient Economy)
〜 パネルディスカッション 〜
「先進国の生産消費パターン変更のための税財政のあり方」
ニルス・アクセル・ブラーテン、ディー・ロング、
アンドリュー・ホーナー(Redefining
Progress)、
クリスチャン・イーグ(Ecological
Council)、
諸富 徹、足立 治郎
第二部 ─ 途上国の貧困・環境問題解決のための国際協力資金 ─
「国際協力資金の概要とドナー国の制度的課題」
川村 暁雄(神戸女学院大学・JACSES)
「チャシュマ灌漑プロジェクト(パキスタン)とアジア開発銀行」
ムシュタク・ガディ(MAUJ、パキスタン)
「ナルマダ・ダム開発(インド)と世界銀行」
デイナ・クラーク(米国弁護士)
〜 パネルディスカッション 〜
「国際協力資金のあるべき姿」
中村浩平(外務省経済協力局調査計画課課長補佐)
リチャード・フォレスト(PACT Institute、米国)
秋元由紀(Bank Information
Center、米国)
川村 暁雄、ムシュタク・ガディ、
司会 : 古沢広祐(國學院大學・JACSES)、石田恭子(JACSES)
セミナー当日に配布いたしました資料をご所望される方は、
一部500円+送料にて販売いたしておりますので、
下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
TEL:03-3447-9515/9585 FAX:03-3447-9383 Email:jacses@jacses.org
|